庭に丸い葉の草が広がっていると、「名前が分からないまま抜いて大丈夫?」「抜いたのにまた生えたのはなぜ?」と迷いますよね。
丸い葉の雑草でよく候補になるのは、カタバミ、クローバー、チドメグサ、オオバコ、ドクダミ、スベリヒユ、ハコベなどです。ただし、葉が丸いという特徴だけでは断定できません。
葉が1枚か3枚組か、地面をはうか、葉脈や縁はどうなっているか、花や根はどんな形かまで見ると、候補をかなり絞れます。駆除するときも、浅い根、ほふく茎、地下茎、鱗茎では手順が変わります。
この記事では、庭で確認しやすい特徴から種類を見分け、根を残しにくい抜き方や除草剤を使うときの注意点まで順番に解説します。
- 丸い葉だけで決めず、付き方・葉脈・生え方・花を見る
- 庭で見かけやすい丸い葉の候補を比較できる
- 浅い根・ほふく茎・地下茎で抜き方を変える
- 芝生や花壇では除草剤の適用場所を確かめる
丸い葉の雑草の見分け方

最初に見る4つの特徴
丸く見える葉には、円形、腎臓形、ハート形、卵形、先端だけが丸いへら形があります。若い葉は成長した葉と形が違うこともあるため、1枚だけを見て名前を決めないのがコツです。
私は、次の4項目を同じ株で確認します。花がまだない時期でも、葉の付き方と生え方を組み合わせれば候補を減らせます。
- 葉の付き方:1枚ずつ、2枚ずつ、3枚組のどれか
- 葉の表面:葉脈、切れ込み、毛、厚み、つやがあるか
- 株の姿:地面をはう、根元から放射状、茎が立つのどれか
- 花と地下部:花色、種の形、太い根、地下茎、鱗茎があるか
三つ葉は形と花で比べる
丸い小葉が3枚集まっていたら、カタバミ類やクローバー類が有力です。どちらも低く広がりますが、小葉の形と花が違います。
| 候補 | 葉と花の特徴 | 生え方の手掛かり |
|---|---|---|
| カタバミ | 先がへこんだハート形の小葉が3枚。黄色い5弁花 | 低い茎が広がり、細長い実を付ける |
| ムラサキカタバミ類 | 大きめの3小葉と淡い紅紫色の花 | 地下の鱗茎で増えるため抜き残しやすい |
| シロツメクサ | 丸みのある3小葉に白っぽい模様が出やすい。白い球状花 | ほふく茎が地面をはって節から根を出す |
地面をはう小葉を比べる
芝生や湿った庭で小さな丸い葉が面状に広がる場合は、葉の厚みと茎の色、節から根が出ているかを見ます。
| 候補 | 見分けるポイント | 多い場所 |
|---|---|---|
| チドメグサ | 小さな円形から腎臓形の葉。浅い切れ込みと丸い縁がある | 芝生、道端、湿り気のある地面 |
| アオイゴケ | 柔らかな腎臓形の葉が短い間隔で連なり、マット状になる | 半日陰ややや湿った芝生 |
| スベリヒユ | 厚みのあるへら形から楕円形の葉。茎は赤みを帯びて多肉質 | 日当たりのよい乾きやすい土 |
ロゼットと単葉を比べる
1枚ずつの丸い葉なら、根元から放射状に出るか、立つ茎に葉が付くかを見ます。白や紫の花、葉脈、においも有力な手掛かりです。
| 候補 | 葉の特徴 | 決め手 |
|---|---|---|
| オオバコ | 広い卵形で、根元から放射状に出る | 数本の太い葉脈と細長い花穂 |
| ドクダミ | 先がとがったハート形の単葉 | 独特のにおい、白い総苞、赤みのある茎 |
| ハコベ | 小さな卵形の葉が茎に向かい合って付く | 細く柔らかな茎と小さな白い花 |
| ホトケノザ | 上部の丸い葉が茎を囲むように向かい合う | 葉縁の丸いぎざぎざと紫色の筒状花 |
迷ったら花と茎も撮る
名前を確かめたいときは、葉の接写だけでなく、株全体、茎の節、花や実、生えている場所を撮ります。定規や硬貨を横に置けば、大きさも比較しやすくなります。
抜く前に写真を残しておくと、花がない幼株でも図鑑と照合できます。似ている候補が残ったら、花が咲くまで一株だけ隔離して観察する方法もあります。ただし、実が熟す前には処理しましょう。
丸い葉の雑草の駆除方法

根のタイプで抜き方を変える
駆除の成否を分けるのは葉の形より地下部です。雨上がりなど土が少し湿った日に、株元へ草取りフォークを入れて土をゆるめると、根を途中で切りにくくなります。
| 根・増え方 | 主な候補 | 抜き方 |
|---|---|---|
| 浅い根と種 | ハコベ、ホトケノザ、スベリヒユ | 花や実が付く前に株元から抜き、茎葉も回収する |
| 根元に集中する根 | オオバコ | 中心の株元の横へ道具を差し、根と一緒に持ち上げる |
| ほふく茎と節根 | チドメグサ、シロツメクサ | 土をゆるめ、地表の茎をたどって節ごと回収する |
| 地下茎や鱗茎 | ドクダミ、ムラサキカタバミ類 | 周囲を広めに掘り、小片を残さないよう繰り返し除く |
種類別の駆除ポイント
候補を絞れたら、増え方に合わせて作業の優先順位を決めます。全部を一度で終わらせようとせず、種や地下部を残さないことを重視しましょう。
- カタバミ類:実が熟す前に抜き、地下に鱗茎がある種類は周囲の土も確認する。詳しくはカタバミを花壇・芝生で駆除する方法を確認
- チドメグサ・シロツメクサ:ほふく茎を端からたどり、根付いた節を一つずつ外す
- オオバコ:葉だけをちぎらず株元から持ち上げる。芝生で増えた場合はオオバコの駆除と再発防止も参考にする
- ドクダミ:地上部を強く引かず、土を掘りながら白い地下茎を回収し、新芽を継続して取り除く
- スベリヒユ・ハコベ・ホトケノザ:種を落とす前に抜き、実の付いた茎葉をその場へ残さない
除草剤は生える場所で選ぶ
広い範囲に増え、手作業だけでは追いつかない場合は除草剤も選択肢です。ただし、「丸い葉だから広葉雑草用」と見た目だけで選ばず、対象雑草と使用場所の両方を製品ラベルで確認します。
芝生では芝に使える選択性の製品、植栽のない通路や空き地ではその場所に適用できる製品というように分けます。植物を選ばず枯らすタイプが花壇の花、庭木の葉、芝へかかると傷めるおそれがあります。
抜いた後に再発を防ぐ
雑草を抜いた直後の裸地は、次の種が発芽しやすい状態です。根の取り残しを点検したうえで、その場所に合う方法で地表を管理します。
- 1〜2週間後に同じ場所を見て、地下茎や節から出た新芽を抜く
- 芝生の薄い場所は芝の生育条件を整え、裸地を減らす
- 花壇は植物の株元を避けてマルチ材などで土の露出を抑える
- 通路や空き地は用途に合う防草方法を選び、端や隙間も処理する
丸い葉の雑草に迷ったら
まず、葉が3枚組ならカタバミ類かクローバー類、小さな葉が地面をはうならチドメグサ類、根元から広い葉が放射状に出るならオオバコを候補にします。ハート形の単葉と独特のにおいがあればドクダミ、肉厚な葉と赤い茎ならスベリヒユが有力です。
候補が決まらなくても、浅い根か、節から根を出すか、地下茎や鱗茎があるかは確認できます。地下部に合わせて抜き方を変えれば、名前が確定する前でも雑草を増やしにくい対処ができます。
丸い葉だけで断定せず、葉の付き方・生え方・花・地下部を順に確認し、種、ほふく茎、地下茎を残さない方法を選びましょう。
